「崖っぷち!市P連大型ねぶた運行事業!」経過報告

今年度の市P連大型ねぶた運行ってどうなるの?と心配されている方や気に掛けていただいている方、そして、既にご協力いただいている皆さんへ、これまでの経過報告をいたします。

【感謝】
青森ねぶた祭の「囃子方」の役割は、山車である「ねぶた」に魂を入れ、魔(睡魔)を睨みつける。そして、「跳人」をはやしたて、その蹴り足で魔(睡魔)を蹴り飛ばす。
まさに、「ねぶた」「跳人」「囃子」を三位一体にする役割、それが「囃子方」。
市P連にとっては、コロナで3度の夏が通り過ぎ、当団体の囃子方(小・中学生)における維持・育成面で大きな打撃を受けました。今年の運行において囃子方の確保は最大の課題です。
この窮状を受け、青森ねぶた運行団体協議会 囃子委員会の皆さんをはじめ、青森菱友会囃子方、青森ねぶた凱立会、ミスター跳人など多くの皆さんのご協力を得て、体験会を開催しました。
つい先日、7月2日の第一回合同練習会ではこれまでにない子どもたちの参加を記録し、私たち役員は全員、背筋がザワザワする(じゃわめぐ)状態になって囃子の音色に酔いしれました。これまでにない参加人数による圧倒的なボリューム感でした。
 この感動はまた現実的な課題も突きつけてきます。

【見えてきた課題】
しかし、今回の体験会や合同練習会で見えてきた課題があります。
囃子方の各パートを指導できる人材が当連合会にいない。
運行本番も、現時点で各パートリーダーとなる人材を育成できていない。
皆さんも御承知とは思いますが、囃子方は各運行団体に所属し、その団体の後継者育成を行いながら団体固有の色を引き出す役割を担っています。
そのため慣例として、他団体への指導や運行本番のヘルプはできない実情があります。

【解決策の模索】
この最大の課題を解決するため、私たちは7月23日まで続く合同練習会で囃子方を育てることに傾注していきます。
そして、ここで今一度、宣言します。
私たち市P連がねぶた運行を続けてきたいと思う意義は、
〇これからも子どもたちが気軽にねぶたに参加できる最初の受け皿となります。
〇各地域のねぶた運行が少しずつ減少している現状を踏まえ、そこで活躍していた老若男女の受け皿となります。
〇市P連で育ったねぶた大好きっ子が巣立ち、各団体で活躍することを応援します。

【皆さんへのお願い】
市P連ねぶたは岐路に立っています。皆さんの協力によって500人集まり、来年以降の運行が可能となったとしても、現状では囃子方、運行、製作などの各部門を支え続ける仕組みを再構築しなければなりません。
ねぶたから遠ざかったしまった方、囃子をやめてしまったけど、またやりたいと思っている方、子供にはやっぱりねぶたを体験して欲しいなと思っている方など、ぜひ、市P連の活動に賛同していただける方のサポートをお願いいたします。

当たり前が当たり前じゃなくなってしまった現在(いま)、それは青森ねぶた祭にも影響しています。
青森市のシビックプライドの源は、青森ねぶた祭ではないでしょうか?
私たちは、祭りを守り育てる過程で子どもたちの心を育み、そして、ねぶたというシビックプライドを心にもって成長した子どもたちが地域に戻り、地域ねぶたの再興の原動力になることを願っています。
今こそ子どもたちを育てる地域の力の再集結!
ぜひ皆様のお力添えをお願い致します。

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